泌尿器科のがん
泌尿器科のがん
泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱・前立腺・精巣など、尿を作ったり排出したりする臓器や男性生殖器に発生する「がん」を診療しています。泌尿器科のがんは高齢男性に多いイメージがありますが、女性にも起こる病気があり、若い世代で発見されるものもあります。
近年は健康診断や画像検査の普及によって、比較的早期に発見されるケースも増えてきました。一方で、初期にはほとんど症状がないことも多く、「血尿が出た」「PSAが高いと言われた」「検診で異常を指摘された」ことをきっかけに見つかることも少なくありません。
泌尿器科がんは、早期発見・早期治療によって治療の選択肢が広がり、身体への負担を抑えられる可能性があります。当院では、患者様一人ひとりの年齢・体力・生活背景を踏まえながら、必要な検査や専門医療機関との連携を行っています。

泌尿器科で扱う代表的ながんには、以下のようなものがあります。
この中でも特に多いのが前立腺がんと膀胱がんです。
前立腺がんは、男性に発生するがんの中でも非常に多い病気です。高齢化に伴い患者数は増加しており、現在では日本人男性で最も多いがんの一つとなっています。
前立腺は膀胱の下にある臓器で、尿道を取り囲むように存在しています。前立腺がんは進行が比較的ゆっくりなことも多く、早期であれば無症状のまま見つかるケースも少なくありません。
ただし、排尿症状だけでは前立腺肥大症との区別は難しく、症状だけで判断することはできません。
前立腺がんの診断では、PSA(前立腺特異抗原)という血液検査が重要になります。PSAが高い場合には、前立腺肥大症や炎症でも上昇することがありますが、前立腺がんの可能性も考える必要があります。
PSA値、年齢、前立腺の大きさ、MRI所見などを総合的に判断し、必要に応じてMRI検査や前立腺生検を検討します。
前立腺がんの治療には、
などがあります。
がんの進行度や年齢によっては、すぐに治療せず慎重に経過を見る「監視療法」を選択することもあります。
膀胱がんは、尿をためる膀胱にできるがんです。男性に多い病気ですが、女性にも発生します。
最も特徴的な症状は「痛みのない血尿」です。
このような症状がある場合は、自己判断せず泌尿器科受診が重要です。
「一回だけだったから大丈夫」と様子を見てしまう方もいますが、膀胱がんでは血尿が自然に止まることもあります。
膀胱がんの診断では、
などを行います。
特に膀胱鏡検査は重要で、膀胱内を直接観察することで小さな病変も確認できます。
がんの深さによって治療方法が変わります。
早期であれば内視鏡手術で治療できる場合がありますが、筋肉層まで進行すると膀胱全摘除術や抗がん剤治療が必要になることもあります。
腎がんは腎臓に発生するがんです。以前は血尿や痛みで発見されることもありましたが、最近では健診やCT・超音波検査で偶然見つかるケースが増えています。
ただし、初期には無症状のことも多くあります。
腎がんでは、
などを行います。
近年は小さながんに対して腎機能を温存する「部分切除」が選択されることも増えています。
腎盂・尿管がんは、尿の通り道である腎盂や尿管にできるがんです。
膀胱がんと同じ「尿路上皮がん」という種類であることが多く、血尿をきっかけに見つかることがあります。
CT検査や尿細胞診などを組み合わせて診断します。
精巣がんは比較的若い男性に発症することが多いがんです。20〜40代で見つかることも珍しくありません。
「痛くないから大丈夫」と放置されることがありますが、早期受診が重要です。
精巣がんは進行していても治療効果が期待できることが多く、適切な治療が重要になります。
泌尿器科がんで特に重要な症状が「血尿」です。
このような場合には、泌尿器科での評価をおすすめします。
血尿の原因は尿路感染症や結石など良性疾患のこともありますが、中にはがんが隠れていることもあります。
当院では、泌尿器科がんに対して、
などを行い、必要に応じて専門病院と連携しています。
がん診療では、「早く見つけること」と同じくらい、「患者様が納得して治療を選択できること」も大切です。
突然「がんかもしれない」と言われ、不安を感じる方は少なくありません。当院では、検査の必要性や治療の流れをできるだけ分かりやすく説明し、不安や疑問を一緒に整理しながら診療を進めていきます。
「血尿が気になる」「PSAが高いと言われた」「健診異常を放置している」など、気になる症状や検査結果がある方は、お気軽にご相談ください。
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